錦鯉タッタR(yamadarei)が演劇から考える

錦鯉タッタの山田零が、演劇から考えるブログ

「処置」の稽古、正義とはなにか、討議とはなにか。

今月の10日と30日に「ブレヒト『処置』から考える」というのをやる。


10日はタグタスのフォーラムとして、お茶の水・カンバスで、30日はタグタスのプロジェクトの一環として、森下スタジオAで。


年末に、そして年早々に、稽古する。
まあ、いつものこと。
10日には、本を持ちながら、かつ、かなり動くスタイルでやる。少しばかりのプラスアルファを入れて。
30日は、ほぼふつうの上演のかたち。外国の方も多く参加するようだし、本そのものはかなりブラッシュアップして簡潔に、そして、少なからずのプラス部分を入れる。


正月NHKで、昨年テレビで、そして書籍で話題となったマイケル・サンデルの「正義、ハーバード大学の講義」を見る。「正義とはなにか」という問題は色あせていない。むしろ、顕在化して、身近なものとなっている。『処置』はまさにその話。ブレヒトにこだわるのではなく「正義とはなにか」にこだわる。


そんなこんなで、ハイナー・ミュラーの『モーゼル』など読みながら、「正義と金(銭)、そして労働」について、考える。稽古場で提起し、ハナで笑われながらも討議する。討議してみると、やはりなかなかおもしろい。身近で、現実的で、こわくて、シリアスで、笑えて、でも笑えなくて、、、そんな時間。


『処置』についてのコメントは9日の欄に書きました。10日、そして30日のお越しをお待ちしております。
いや、ちがった。
14日には「座・高円寺」で、そこの芸術監督でもある佐藤信さんも含めての討議をするのだった。


討議といっても、あいまいで、相互にフォローするだけの場も多い。もちろん内ゲバしようとは思わないけど、ガチで密な時間にしたいと思っている。
こちらにもぜひ。