錦鯉タッタR(yamadarei)が演劇から考える

錦鯉タッタの山田零が、演劇から考えるブログ

「独火星」テント建て込み。稽古場で「驚く」ことの不可能と不可避。

朝から「独火星・呼応計画」のテント建て込み。
さて、よその劇団の宣伝をば少々。


新宿区百人町4丁目空地特設テント。
10月5(木)6(金)7(土)8(日)9(祝)
午後7時から。


さて、そのテントの建て込みの手伝いに出向く。
朝、起きられたのが不思議なくらいのノリで、大久保駅へ。
ひたすら水分をとる。


うー、な気分だけど、行ったら、それなりに働かないとカッコがつかない。
へらへらしながら作業する。昨夜、帰って、作業着を持ってくるつもりだったけど、きのうのまんま。終わっても、着替えもない。
どうせ、昼過ぎには自分たちの稽古のためにあがらないといけないから、その段階でTシャツを買えばいい、、、みたいな気分。幸い、タオルは持っている。さすがにタオルがないと作業はできない。


芝居がらみのいろんな作業は最近もやってるけど、テントを建てる作業はひさびさ。
でも「おー、覚えてるもんや」という感じ。20年近く前、泣きたい気持ちで、実際に泣きながらやっていたことは、ガキのころのチャリンコ乗りと同じで、カンタンには忘れないものだ、、、。


こういう時間には(祭りのヤグラを建ててるような時間には)、人のとる「ありよう」が(それを観察するのが)おもしろい。もちろん自分にも、意識的無意識的に自分の「ありよう」が出ているのは承知しているんだけど、着ているものから言動(態度)まで、ホントいろいろ見えるのがとても興味深い。とくに、細かいところにそれは明瞭にある。服の色とか、座る位置とか、かつての記憶とか、、、。
あー、まだ頭が混乱してる、、、。その場では、あまりものを考えないようにしていたため、働くことに専念してしまっていた気がする。


2時に「さらば」を言い、小岩に向かう。
くたくた。
電車での10分ほどの睡眠がかなり効果があった。
全員そろわないので、情報宣伝の作業をする。
これはこれで気分転換と、稽古にかまけて延ばし延ばししていたことができてよかったかもしれない。


昨夜やった、部分読みの繰り返しを少しずつ進めながら、やる。
やるごとに陰影がかわっていてよい場と、あまり変化がないなという場がある。ま、あたりまえ。
ひとつ、昨夜読んだシーンで、今日かなり驚いた場もある。稽古場で「驚き」はあたりまえ、、、なんだけど、実際に「かなり驚く」ことはそれほどない。すごいことにたちあっている、、、という恐怖と喜びは、体験したものでしかわからないと思う。
それは理屈でも空想でもイメージでもない。ただのブツ・もの、圧倒的なナニカだ。それをやってみせた当人がわかっているともいえないものだ。それを再現・深化させるのが稽古場であり演出であるんだろうが、それは(そうしなきゃいけないんだけれど)それほどカンタンなことではない。
でも、この日、それがあった、、、ということは明記するに値する。


帰りの電車では口も利けないほどくたびれていた。
でも、帰ってからも、再度、爆裂トークをした、、、気がする、なー。
ううむ、すでに頭が遠くなっている、、、。
風邪の予兆はこのときすでにあったんだろうか、、、。