錦鯉タッタR(yamadarei)が演劇から考える

錦鯉タッタの山田零が、演劇から考えるブログ

錦鯉タッタの稽古がある日曜日。

本日は錦鯉タッタの稽古。
参加は4人。


例によって、詳細は書けない。
はじまる前に最初に集まった3人でなぜか目の前にある「100均」に行った。
当然、そもそも目当てがある人もいれば、そこで何かを考える人もいる。100均はいわばモノが叛乱している場所。こんなものがこんな値段で、、、と思うこともしばしば。
(そういや、去年のフィジカルシアターフェスで、タイだったかな、あるグループが100均に行ってて、明日は帰るからみんなを送ろう・パーティに遅れてる、という話があった。無理もない、と思った気がする。あそこはモノの叛乱の場であるとともに、経済と技術の最先端の場所であるから。経済と技術の、とくにアジアの経済と技術の縮図。100均に行くと、頭がクラクラする。これがどこでつくられ、どのような経路で、どのような経緯で、ここにやってきたのか。企画の場、つくられる場、移送される場、、、コンビニやスーパーもそうだけど、100均はその画一的な安さにおいて、群を抜いている。あ、「ソフト99」もそうかも、食品に限るけど。)
そんな場所で各々モノを買う。
そこで(ある意味)ネタを考え、充填し、稽古に臨む。
手首人形を使う奴、紙コップで壁をつくる奴、色の(名の)ついた紙を持つ奴、ベンヤミンの天使の話(歴史哲学テーゼ)を喋るさいにレインコートを羽根の代用として使う奴、、、。


ところで、追われている、、、というのはどういう強迫観念なんだろう。自分もよく夢で見る気がするけれど、とても不思議。精神分析的にはいろいろといえるのはわかったいるのだけれど、そういうのではない部分で知りたい、にじり寄りたい。


ところで、自身に関しては、大声を出さないようにする、「神の声」を聞く(自分の意志でない)という路線でいく。なるたけボソボソと喋るようにする。バックにラップ調の音を流し(こっちも見ているほうも)集中しないようにする(そもそも、こっちはヘッドホンからも音が流れているんだけど)。
、、、なかなかうまくいかない。
(なぜか)キャパクラのスカウトの仕事をしている(かっては?)学校の先生が、生徒がスーバーで万引きしたから、警備員室に向かうという設定。スカウトしている途中で電話がかかってくる、携帯に。
まったく説明的にしなかったからわからなかっただろうけど。
そこには生徒とその母親。母親とは肉体関係にある。その家庭は、ま、裕福。警備員は元全共闘みたいな感じ。生徒の(万引きの)動機は謎。母親に愛があるわけではない、それは母親も同じ。愛? 生徒は警備員室からさらなる盗みを敢行していて、それは警備員室の鍵。気づいて、その鍵を返すことなく、川に捨ててしまう、、、。
もちろん、パクリ、というより、もとネタあり。
ふむ、いろんな意味でなかなかうまくいかない(演技的にも)。思うところとやることは必ずずれている。


遅れてやってきた1人の稽古を見て、場所をかえて話す。
彼女は唐ゼミを最近見たらしく、それらしい(いわゆる小劇場っぽい抑揚とスピード観の)セリフを何度か繰り返す。視点が明瞭なのはとてもいいこと、とりあえず。
プラス、個人の「歴史」が混入しているネタ(話)は悪くない。それはとても細かで微細なところに現れる、当人が思っている以上に。


で、話す。
報告する。昨夜、届いた「嫌な知らせ」。
ま、それほど、謎めかすことはない。参加を試みていたフェスティバルへの参加ができなくなった、それだけ。
これについてはまた詳細を書くこともあるかと思う。