錦鯉タッタR(yamadarei)が演劇から考える

錦鯉タッタの山田零が、演劇から考えるブログ

「死の棘」が見られない。で(なのに?)「トリック」を見る。顔。

明日は稽古。
その前に中古アマゾンで購入した「死の棘」ビデオを見よう、と意識するのだけれど、できない。たぶん「緊張している」からだと思う。というより「こわい」というのか「気構えができていない気がする」というのか。安易に見たくないし、極度に影響を受けたくない、というのもある。(いまの段階で「意識しすぎ」というのがありありなんだけど。)


結局、ケーブルテレビで最近やっている「トリック」の撮りダメを見る。
自分たちの芝居でもないのに先週まで(花上さんので)仕事に手がつかなかったから、やらないとあかんのに、うまくいかない。集中しないとできない仕事だから「やりゃいい」のではないけれど、最近「悪化」してるかもなー。銭かせがんといけない事実はあいからわず、なのに、、、。


しかし「トリック」悪くない。
2002年に稽古中の深夜、やはりケーブルテレビでやっていてはまった記憶があるんだけど(そのときは「2」までだったと思う)、すでに見たものも見ていないものも楽しめる。楽しめる、というより、グッとくる。なぜなんだろう。
たまたま今夜は金曜日、「トリック」と同じ枠の「時効警察」がやっていた。「仮面ライダークウガ」や「天体観測」(これタイトルちがうかも、坂口とかとやっていた男女7人のドラマ)、去年の映画「ゆれる」と、常に好きとはいえないけれど、かなり好きな俳優であるオダギリジョーが出ている「時効警察」には「トリック」のような思いは生じない。よくできている、という点では両者甲乙つけがたいといってもいいと思う。でも、俺にとっては圧倒的に「トリック」のほうがいい、と改めて気付いた。
たぶんそれは「恋愛がらみ」とか「心が揺れる」とか「自分に自信(根拠)がない」ということが根っこにあるかないかのような気がする。「トリック1」のラストを今回はじめて見たんだけど、いい。「3」のラストも臭いけど、悪くない。「恋愛がらみ」とか「心が揺れる」とか「自分に自信(根拠)がない」みたいな部分もどちらかというとベタで新味はないんだけど、それも含めていい。というより、そういったものは「ベタ」でしかありえないし「新味などない」からなのかもしれない。とくに「トリック1」のラストの仲間由紀恵の顔(アップ)はいい。あれ、2000年らしいんだけど、若いし幼いし(そのぶんちょろいし)でもいい。(「2」以降ではああいう顔はない気がする。)


なんでこんなに熱弁をふるっているんだろう。
明日は稽古で「死の棘」見なきゃいけないのに。
実は(いつもどおり、これを書いているのは後日で)稽古の最中、今日はやらないと決めていた稽古として「トリック」のことを喋ろうかなー、とずっと思い出していたんでした、、、。